モ娘。狼 もしあいぼんがまろやかなロマネコンティだったら2

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4 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2005/08/11(木) 19:19:52 0
娘が産まれた日にワインを買ってきた。
娘が二十歳になったら二人で飲もう、そう思い奮発したら嫁に怒られたな・・・
初めて立って歩いた日、小学校の入学式、意味もわからず赤飯が晩飯に出てきた日。
日々は驚くほど早かったが、娘との思い出は産まれた日から鮮明に覚えている。
大事な1人娘。とにかく明るい娘で、多少親バカかもしれないが誰よりも可愛かった。
勉強はからきしだったが歌が好きで、よく妻と台所で歌っていたっけな・・・
今日で娘は二十歳になるはずだった。
病気で急に目の前からいなくなり早三年。涙はすでに枯れ果てた。
晩飯を済ますと、私はワインを取り出した。
娘が産まれた日に買ったワイン。娘がいなくなった日に割り捨てようとしたワイン。
三つのグラスにワインを注ぎ、娘を思い出しながら口の中に流し込む。
口の中に入った娘と同い年の「あいぼん」は、優しく私を慰めてる気がして、枯れたはずの涙が滲み出た。

何を考えてこんなスレが成り立ったのか。いきなりパート2から見せられた現状では、その創始者の思いを感じることはできませんが、それでもそのあいぼんの魅力に私達はいつの間にか魅せられてしまうのでした・・・

26 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2005/08/12(金) 01:58:56 0
妻が家を出て行った。
がらんとした部屋の中がやけに寂しく感じたのは、俺が弱くなったせいだろうか?
洗い終わった皿が綺麗に戸棚にしまわれている。
冷蔵庫には俺の好きなおつまみ。
馬鹿野郎、かっこつけやがって…
俺はリビングのソファーにふんぞり返ってコンビニで買ったチーカマをビールで流し込む。
キッチンのテーブルには、書置きの代わりにあいぼんが置いてあった。
俺は本当に幸せになれたんだろうか?
自問自答とビールの苦味がそう問いかける。
認めたくない後悔だけが積み重なるようだった。
今日はとても酔えそうにない。俺はその苛立ちをあいぼんにぶつけた。
コルクを強引に引き剥き一気にあおる。
全て忘れたかった。
アルコールが頭に回れば全て忘れられる。それで納得したはずだ。
ああ、そうか…俺がプロポーズ出来たのはあいぼんのお陰だったな。
安らぎと幸せと少しの勇気をくれる。
『二人の思い出話をつまみにして、一緒にあいぼんを飲んでくれないか?』
電話じゃきっと伝えきれない。
言葉じゃきっと伝えきれないものを伝えてくれる味。
それがあいぼん

いや、本当にわけがわからない魅力

32 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2005/08/12(金) 05:54:15 0
家路に着くと、妻が愛犬の後を追って出迎えてくれる
いつもより豪勢な食事と、いつもより上機嫌な妻との
談笑。食後の晩酌をやろうと冷蔵庫を開けると、扉を
開けたすぐに、あいぼんが眠っていた。

「毎年この日は、あなた、いつもあいぼんでしょ?」
妻の、少し、悪戯な嫉妬に苦笑いし、足元に絡み付く
愛犬に小言を言いながら冷蔵庫からあいぼんを取り出す。

チンっというささやかな宴の挨拶とともに、僕は3年前の
あの日を思い出す。
そう、初めて妻とあいぼんを飲んだ日を。